猫が吐くと「具合が悪いのかな?」と心配になってしまいますよね。
かかりつけの動物病院があいていない夜中だと、なおさらのこと。
ただ吐いただけで夜間動物病院に連れて行くべきか悩みます。
猫が吐く原因として、どんなことが考えられるのでしょうか。
猫は吐きやすい動物
猫は健康でもよく吐く動物です。
肉食動物である猫は、フードをあまり嚙まずに飲み込む習性があります。
そのため、フードを勢いよく食べたり、たくさん食べることで、フードが食道に詰まったり、消化が間に合わず吐き戻すことがあるそうです。
また、猫が毛玉を吐くことはご存知の方も多いのではないでしょうか。
猫の舌には無数の細かいトゲのようなものがあり、毛づくろいをする時にブラシのような役割をします。舌にあるトゲを活用して、被毛についた汚れや抜け毛をきれいにするのです。
舌の構造上、毛づくろいの際に毛を飲み込みやすいので、定期的にお腹に溜まった毛玉を吐き出します。(猫が毛玉を吐く頻度は、個体差や毛の長さ、季節によって異なります。)
このように毛づくろいの際に飲み込んだ毛玉を吐き出したり、食べ過ぎた際に吐いたりするのは習性のひとつなので珍しいことではありません。
猫が夜中に嘔吐した時に考えられる原因
夜中に限らず、猫が嘔吐した時には次のようなことが考えられます。
- 早食いや食べ過ぎによるもの
- 胃にたまった毛玉の不快感
この他に、猫が吐くのにはどんな原因が考えられるでしょうか?
- 空腹時間が長い
- 急な食事内容の変更
- 異物の摂取
- ストレス
- 病気
◍ 空腹時間が長い場合
空腹状態が長く続くことで胃の機能が低下し、胃液が逆流することがあります。
◍ 急な食事内容の変更
急に食事内容を変えると猫の胃腸に負担をかけ、吐き気を引き起こす可能性があります。
◍ 異物の摂取
誤って異物を飲み込んだ場合、それが胃腸に刺激となり吐くことがあります。異物を飲み込んでしまった場合は、たとえ症状が出ていなくてもできるだけ早く受診するようにしましょう。
◍ ストレス
猫は環境の変化によりストレスを強く受ける傾向にあります。例えば、引っ越しや部屋の配置が変わる、家族構成が変わる、大きな音が続くなどでストレスを感じると消化器官に影響を及ぼし、吐き気を引き起こすことがあります。
◍ 病気
繰り返し吐いて、元気や食欲もない場合は、胃腸炎や感染症など何かの病気の可能性があります。 もし愛猫が食欲をなくしたり、何度も吐いているようなら、病気の可能性も考えられますので、獣医に相談してみることをおすすめします。
猫が夜中に嘔吐したら夜間動物病院に連れていくべき?
夜中に愛猫が吐いた場合、様子をみるべきか、すぐに夜間動物病院に連れていくべきか迷ってしまうこともあるかと思います。
1回だけ吐いて、その後の愛猫の様子がいつもと変わりない場合は、緊急を要する状況である可能性は低いでしょう。
もし愛猫が吐く原因が、例えば換毛期であったり、急いで食べすぎたためだと思われる場合などは、一時的な嘔吐と考えられるので、少し家で様子をみてもいいかもしれません。
しかし、次のような場合には、なるべく早く受診することをおすすめします。
早めに受診した方がいい嘔吐
- 嘔吐が頻回
- 元気や食欲がない
- 下痢をしている
- お腹が張っている
- 何かを誤食した(可能性がある)
- 嘔吐物から異臭がする(便臭や薬剤臭など)
- 嘔吐物に血が混じっている
- 吐く素振りを見せるが何も吐けない
また、吐く回数が1日に1回で、吐いた後に元気にしていたとしても、この状況が何日も続く場合は注意が必要です。
動物病院を受診する場合は、吐いた回数や吐いたものなどを記録しておくと役立ちます。可能であれば、吐いたものを持っていきましょう。
少しでも心配なら獣医師に相談しよう
特に夜間は、動物病院に連れていくべきか迷う飼い主さんもいると思います。
そんな時に役立つのがオンライン診療です。
日本初の夜間オンラインペット相談サービスをはじめたのが
往診・夜間救急動物病院の“麻布ペットクリニック” (東京都港区)
オンライン診療では、獣医師とビデオ通話やチャットで相談ができ、症状や状況に基づいたアドバイスを受けることができます。診察の結果、病院への受診が必要と判断されれば、その指示に従うことができます。
- 通院時間や診察待ちがない
- 来院によるストレスがない
- 遠方でも利用できる
さらに、動物病院に行くことを嫌がる子もいるので、自宅で診療を受けることで愛猫のストレスの軽減になるでしょう。リラックスしている状態で、より正確な診断が可能になることがあります。
飼い主さんの中には、自宅近くに夜間動物病院がないという方も多いでしょう。
オンライン診療は、遠方に住んでいる飼い主さんにとってもメリットです。遠隔地でも、スマホがあれば自宅から獣医師の診療を受けることができます。
かかりつけの動物病院が閉まっている夜間でも、オンライン診療を通じてすぐに獣医師と相談できるため安心ですよね。
猫が夜中に吐いた時の対応まとめ
愛猫がとつぜん吐くと心配になってしまいますよね。
苦しそうに吐く姿を見るのは辛いものです。
日頃からよく観察し、飼い主さんが「いつもと違う」「なにかおかしい」と感じたら、緊急度に関わらず、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。
動物は体調不良のサインが分かりにくいことがあるので、気づいた頃には手遅れなケースも多いようです。心配しすぎるくらいが、愛猫の健康を守るためにはちょうどいいのかもしれません。